徳川家康公騎馬武者像はどこにある?迫力満点の銅像に秘められた逸話を解説

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岡崎市の東岡崎駅前に立つ、日本最大級の銅の騎馬武者像。徳川家康が松平から徳川に改姓した25歳当時の姿を模したこの像は、若き日の家康の勇壮な姿と、三河武士の精神を表す新たな象徴として注目を集めています。台座に刻まれた言葉、制作の背景、アクセスなど、知っておきたい情報をこの中にご案内します。

徳川家康公騎馬武者像の基本情報:場所・制作・公開年

この騎馬武者像は、愛知県岡崎市の東岡崎駅前、名鉄東岡崎駅と商業施設「OTOリバーサイドテラス」を繋ぐペデストリアンデッキ上に設置されています。住所は〒444-0861 岡崎市上明大寺町2丁目17番地1です。駅から徒歩1分という好立地で、アクセスの容易さも魅力のひとつです。
像の制作は彫刻家の神戸峰男氏によるもので、公開されたのは2019年11月。日本最大級の騎馬像のひとつとされています。高さ約5.3メートル、台座含めると約9.5メートルの存在感を誇ります。

この像には、岡崎市が設立した「徳川家康公観光振興基金」や岡崎信用金庫からの寄附が活用されています。なお、2024年7月には台座の四隅に「四神像」が追加設置され、像の価値と地域への思いがさらに高まりました。

所在地とアクセス

徳川家康公騎馬武者像へは、名鉄名古屋本線の東岡崎駅が最寄り駅で、東改札または南口から出てすぐのところにあります。駅前ペデストリアンデッキに設置されているため、雨の日でも濡れることなく訪れることが可能です。徒歩1分という距離の近さも嬉しいポイントです。併設する施設や周辺の飲食・休憩スポットも充実しています。

像の制作・作者

制作を手がけたのは彫刻家・神戸峰男氏で、彼は日本藝術院会員として数々の作品を手がけてきました。この像は、家康の若き日が表現されています。像のデザインは検討会議での審議、コンクールの入賞作、さらに立体モデルを経て神戸氏が立体化したものです。等身大以上のサイズ感、馬が静かに歩く姿など、細部までのこだわりが光ります。

公開・完成までの歩み

家康公騎馬武者像は2019年11月に完成・公開されました。設置当初から岡崎市の象徴として位置付けられ、以降、さらなる整備が重ねられてきました。2024年7月29日には、四神像の設置式典が行われ、四つの徳「忍・智・勇・慈」を表現する四つの彫刻が台座に追加されました。地域住民・観光客双方から関心が高く、記念撮影スポットとしても人気を博しています。

デザインと意義:若き家康と三河武士の心

この騎馬武者像が何を語りかけるのか、それを知ることで作品への理解と共感が深まります。家康公が25歳という若さで何を背負っていたのか、三河武士の精神とは何か。像の静かな馬の動き、弓矢を構える姿、さらには台座の言葉まで、あらゆる要素に込められた意図があります。ここではデザインや象徴性を解説します。

家康が25歳の時の姿

像が模したのは、家康公が松平姓を徳川姓に改めた1566年(永禄9年頃)、三河国の平定をほぼ終えた直後の25歳の姿です。この若き日の家康は、戦国武将としての基盤を築き始めていた時期であり、これから天下を統一しようという意志を内に秘めた人物でした。その姿を騎馬で弓を持つ武者として表現することで「動と静、意志と気迫」を併せ持つ人物像が浮かび上がります。

馬とポーズの意味

馬は静かに歩く姿勢とされ、疾走ではなく落ち着いた佇まいです。これには家康公の冷静さ、状況判断の鋭さを表す意図があると言われています。弓を手にする姿は戦への備えだけでなく、家臣団を率いる統率力や守るべき領地への責任を象徴しています。像全体から若き将軍の覚悟が伝わってくるデザインです。

四神像と四つの徳の象徴性

台座の四隅に設けられた四神像は、三河武士団が大切にした四つの徳を具現化しています。その四つとは「忍(忍耐)」「智(知恵)」「勇(勇気)」「慈(人からの信頼)」。これらは家康公が天下統一を成し遂げる過程で、彼自身や家臣たちが実践してきた美徳です。彫刻家による造形も、それぞれ異なる表情とポーズで徳を表しており、訪れた人が四方から見ることでその意味が伝わってきます。

象徴的な言葉と逸話:台座に刻まれた「厭離穢土欣求浄土」

この騎馬武者像の台座には「厭離穢土欣求浄土」の言葉が刻まれています。これは徳川家康公の人生を語る上で欠かせない言葉であり、戦国の荒波の中で家康が抱いた信念が込められている逸話です。以下では、この言葉の意味、逸話、そしてどのように現在に受け継がれているかを見ていきます。

意味と背景

「厭離穢土欣求浄土」とは、「煩悩に満ちた穢れたこの世を嫌い離れ、極楽浄土を心から喜び楽しんで求めること」という意味です。この言葉は、家康が桶狭間の戦いで敗北し、命の危険に直面した後、大樹寺で自害を考えたが住職に制止され、その心を説かれた場面に由来します。この出来事は家康にとって転機となり、生への執着のみならず平和と信念を重んじる姿勢を強く意識させたとされています。

桶狭間の敗北と家康の覚悟

今川義元の侵攻を受け桶狭間で敗北を喫した松平元康(後の家康)は追い詰められ、一時は切腹を考えるほどに絶望しました。その後、大樹寺に身を寄せた際、登誉上人からこの言葉を示され、生きる道を選び直したと伝わります。この経験は、以後の家康の統率者としての冷静さや人の心を読む力につながった逸話として語り継がれています。

現在の像と逸話の結びつき

銅像の台座にこの言葉が刻まれていることで、家康の若き日の葛藤とその克服を訪れた人が直感的に感じることができます。像そのものとこの言葉の対話のような構成が、彫刻作品の深みを増しているのです。また、四神像や若き日の姿というデザイン要素とあいまって、「覇権を求める武将」だけでなく「人としての成長」「徳の実践者」としての家康像が際立っています。

見どころと撮影ポイント:訪問する際のチェック項目

この像をただ見るだけでなく、訪問をより深く楽しむためのポイントがあります。構造的な特徴、周辺の景観とのコントラスト、撮影の時間帯など、観光者が押さえておきたい要素を以下にまとめます。特に季節や時間帯により見せ方が変わるので、それも併せてご案内します。

像の構造と迫力

像の高さは銅像部分で約5.3メートル、台座を含めると約9.5メートルです。馬にまたがる家康の姿は等身大以上で、馬の筋肉や鎧、弓の細部などから非常に立体的な造形を感じられます。馬が静かに歩を進めるような姿勢であるため、迫力がありながらも落ち着きを持った印象を受けます。観光客が間近で見上げると、そのスケール感に圧倒されるでしょう。

おすすめの撮影時間と角度

朝方や夕方の柔らかな光線が像の陰影を際立たせ、銅像の質感や立体感を写真に引き出します。正面からの撮影で顔と弓の姿勢を捉えるのはもちろん、斜め方向から馬のひずなや毛並みを強調するとよりドラマチックです。昼間は背後に駅や都市の建物が入るため、夕方以降が背景のコントラストも美しくなります。

周辺施設と休憩スポット

像は駅近という立地なので、アクセスが非常に便利です。駅前には商業施設「OTO RIVER­SIDE TERRACE」があり、飲食店やショップがあります。訪問の前後に休憩や食事をとるのにも適しています。駐車場も確保されており、自動車でも訪れやすい点が魅力です。夜間のライトアップなども検討されており、時間に余裕を持って訪れるとより楽しめます。

歴史的背景と比較:他の家康像との違い

家康像といえば各地に存在しますが、この騎馬武者像はその中でも異彩を放っています。他の像との比較を通じて、本像がどのようにユニークかを確認できるでしょう。制作時期・姿勢・伝えたいメッセージなどの違いを理解することで、より深い歴史的コンテクストが見えてきます。

既存の家康像との姿勢の違い

多くの徳川家康像は老年期の姿、あるいは静かに座る立像などが一般的です。例えば岡崎城公園内などには、落ち着いた佇まいの家康像が複数存在します。それに対してこの騎馬武者像は若き日の動的な姿であり、馬にまたがり弓を持つ姿勢があるため、劇的な印象と行動の意志を感じさせます。訪れた人は「動」と「静」の対比を感じることができるでしょう。

制作時期と公開年の比較

この像は2019年公開と比較的新しい部類に入ります。他の家康像の多くは昭和期やそれ以前に制作されたものが多く、年数の経過とともに風雨にさらされてきたものもあります。新しいだけに銅の質感や保存状態が良く、また台座の装飾や四神像の追加など、最新の観賞性が考えられた設計がなされています。

地域文化との結びつき

岡崎市は徳川家康の生誕の地として、長く家康公ゆかりの地として多くの史跡や文化資源を有しています。三河武士のやかた家康館や岡崎城、城下町の景観など、地域全体が家康の物語と深くリンクしています。この騎馬武者像も地域の象徴として、地元の人々の誇りと観光誘致の拠点となっています。地元の歴史教育や観光振興にも寄与しています。

まとめ

徳川家康公騎馬武者像は、岡崎市東岡崎駅前に設置され、家康が25歳の時の勇壮な姿を模した日本最大級の騎馬銅像です。神戸峰男氏による制作、四神像の追加、台座の言葉など、デザインの意図と象徴性が随所に込められています。若き日の家康の覚悟や三河武士の徳を感じたい方には必見のスポットです。

また、アクセスの良さや周辺施設の充実により、観光客にも訪れやすくなっています。姿勢や時間帯、撮影角度にも工夫を加えることで、一層深くこの像の魅力を味わうことができるでしょう。

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